沖縄高専-武村研究室

フィールドロボティクス研究室

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沖縄高専 フィールドロボティクス研究室(武村研)では,ロボティクス技術で海洋保全に貢献することを目的とした研究開発を行っています.

沖縄高専-武村研究室紹介動画

1.水中ロボットによるオニヒトデへの酢酸注射実験
 サンゴの食害に対して,オニヒトデへの酢酸注射による駆除の仕方があります.この酢酸注射を遠隔操縦の水中ロボットで行うことを試みました.操縦者は海上のボートで水中ロボットから送られる映像をラップトップパソコンで見ながら水中ロボットを操縦しました.そのため,30分ほどすると操縦者は船酔いします.この実験では,水中ロボットでオニヒトデへ酢酸注射できることを確認しました.しかしながら,オニヒトデを探す・追いかける・酢酸注射を打つ,をすべて遠隔操縦で人が行うのは大変です.これらの作業をAI技術等により,自律的に作業できる自動化が求められます.

酢酸注射ロボット

2.曳航型水中ロボットを用いた浅海域における海底3D地図作成の高速広域化
従来,AUV(自律型無人水中ロボット)を用いた海底3D地図作成は行なわれています.従来の方法だと3ノットまでが多いのですが,我々は,曳航型水中ロボットを用いて,浅海域における広域・高速に海底3D地図作成のための曳航型水中ロボットの開発・カメラシステムの開発を行なっています.2019年3月1日曳航速度4ノットに成功しました.この技術が実用化できると定期的(1年に一回,またはさらなる高頻度)に同じ海域を撮影することで海底の経年変化の蓄積ができ,それを元にした海洋保全計画の作成などの用途への応用が期待できます.同じようなことを従来の手法でするとダイバーが実際に潜水して行うことになるので,高コストかつ安全安心のリスクを持ちます.ロボティクス技術を活用することで,人の安全も確保し,環境保全計画の作成も可能になります.

曳航型水中ロボットの海中動作試験

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独立行政法人 国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校

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