第42回沖縄の産業まつり出展:2018・平成30年

実施概要

海洋関連産業に関わる企業や研究機関等の現状や成果を展示やアトラクション等を通じて一般の方々に紹介するとともに、沖縄における海洋関連産業の振興や発展、また将来の海洋資源を活用した新たな産業の創出につながる機運の醸成のため、海洋関連産業に関する課題・今後の展望について企業や研究機関、教育機関等で情報共有を図る機会とした。

プール全体を会場としたのは産業まつり初。その他、イベントの開催に当たっては、将来の海洋人材の育成にもつながるよう学生の日頃の研究成果等を紹介できるような出展内容とした。

名  称:第42回 沖縄の産業まつり出展「おやこであそぼ。おきなわのうみ
日  程:平成30年10月19日(金)から平成30年10月21日(日)
会  場:奥武山公園・奥武山総合運動場 水泳プール
テーマ:海にかかわる「安全、産業、技術、教育」

来館者数
開催期間午前午後小計
10/19(金) 10:00-16:304563108
10/20(土) 10:00-16:30346425771
10/21(日) 10:00-15:30240650890
合計1769

出展概要

①ニュートスーツ(大気圧潜水服)(極東建設株式会社)

自給気式大気圧潜水服(ADS Atmospheric Diving Suit)は、水深約300m(1000フィート)までの水中作業が可能。 大気圧潜水服の操作員(オペレータ)は大気圧環境と同じ環境圧力下で潜水するため、加圧、減圧を必要としない。 平成13年の九州南西海域工作船事件での不審船の引き上げや鯨類との衝突による高速船の船首水中翼の引き上げに貢献したが、現在は人が深海に潜るリスクとコストの増大、後継技術者不足などからROV(有索無人探査機)にその座を譲っている。

②沖縄の深海に関する展示
(国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)国際海洋環境情報センター(GODAC))

・海底資源に関するパネルの展示
・制服の展示2種類(船員、「ちきゅう」ドリラー)

③海底鉱物資源関連(沖縄県商工労働部産業政策課)

海洋資源調査・開発支援拠点形成に向けた県の取組をDVD上映と資料パンフレットにて紹介

④次世代社会インフラ用ロボット技術・ロボットシステム(株式会社大林組)

ジャイロ効果を利用した姿勢制御装置アクアジャスター。水深30mまで作業が可能で、荷さばき効率もアップすることから、工程短縮・コスト削減につながる。 今回は、実機ではなく模型とパネルでの展示紹介。

⑤水中磁気探査技術(株式会社沖縄計測)

戦時中に使用された爆弾の中には、現在も地中や水中に埋まったままのものも存在するため、地盤を掘削する必要がある場合は、磁気探査を行う。 県内企業が有する水中磁気探査技術の紹介と模擬不発弾の展示。

⑥海洋ロボット開発パネル(琉球大学工学部工学科 機械工学コース 沖縄工業高等専門学校 機械システム工学科)

学生が開発した海洋ロボットのパネルで紹介。
・身近な材料から製作できる安価なオニヒトデ駆除ロボット(ROV)
・曳航型水中ロボット

⑦海中の清掃作業(沖縄県サンゴ礁保全推進協議会)

海を保全するためのダイバーによる水中清掃の状況をパネルで紹介。

⑧高校生の推進する沖縄の水産増殖等(沖縄県立沖縄水産高等学校 海洋生物系列 海洋技術科)

・研究パネル4題 「渡嘉敷産ミナミメダカ復活プロジェクト」
「沖縄県産フルーツフィッシュの開発」
「シラヒゲウニの完全陸上養殖を目指して」
「サバニの課題研究」
「Okiスタープロジェクト“沖縄かき革命(目指せ世界の牡蠣ブランド)”」
・生体展示、体験(ウニ、ドクターフィッシュ)、サバニ模型展示

⑨海産物検査、海域環境調査(一般財団法人 沖縄県環境科学センター)

海産物の安全を確認する分析方法の紹介や沿岸域の環境調査の状況を
パネルで紹介。

⑩-1水中通信(水中音波通信)パネル展示(10/20のみ実演)
(琉球大学工学部工学科 知能情報コース 沖縄工業高等専門学校 メディア情報工学科 株式会社マグナデザインネット)

沖縄高専、民間企業との共同研究の内容を展示。

⑩-2水中通信(水中可視光通信)(沖縄海洋工機開発株式会社)

沖縄高専との共同研究の内容を展示。

アトラクション概要

水圧実験の実演(終日30分ごとに開催)
(国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)国際海洋環境情報センター(GODAC))

ういてまて(着衣泳)「自己救助法UITEMATE」体験講習(10/20 /21のみ実施)
(NPO法人 日本安全潜水教育協会(JCUE)、沖縄海洋工機開発株式会社)

「ういてまて」は、水に落ちた時、溺れそうになったとき、子どもの命を救う「自己救助法UITEMATE」。 指導は、水難学会「ういてまて(着衣泳)」指導資格を持つ、普段消防水難救助隊で活躍している消防士が行った。 スライド、動画を使ったレクチャー後、実演。
・浮き・沈みの実演。
・小冊子(海遊び安全講座100冊、親子海あそび安全講座100冊)配布。

水中癒し瞑想プログラム研究 「Aqua Meditation SPA Program」
(琉球大学大学院 観光科学研究科 沖縄海洋工機開発株式会社)

・沖縄の地域特性を活かした研究として、ダイビング前後の生理心理学的効果や、アクアスパWATSU(ワッツ)の効果検証などを有望な技術シーズに、県内のものづくり企業が開発した世界初のLED水中可視光通信機器を海中での指導を円滑に行うための支援技術として融合させ、沖縄発で世界初の水中癒しを目的とした機器及びソフト開発の成果体験を行った。
・入水する方は事前予約制、受付時に健康チェックを行った。

ROV体験操縦(沖縄工業高等専門学校 メディア情報工学科)

50mプールにて沖縄海洋工機開発との共同研究、水中可視光通信のデモ実施およびROV操縦体験

水中TVカメラロボット体験操縦(国際海洋環境情報センター(GODAC))

水中TVカメラロボットの操縦体験

生体展示、体験(ウニ、ドクターフィッシュ)(沖縄県立沖縄水産高等学校 海洋生物系列 海洋技術科)

告知用フライヤー(A5両面)